ウインドウショッピング 5  Viaduc des Arts

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古地図の修復や彩色を専門とするお店がヴィアデュック・デザール Viaduc des Arts にある。旧ヴァンセンヌ鉄道の高架下で、上はプロムナード・プランテだ (写真下) 。

写真の地図は Plan Roussel と呼ばれる1730年のパリの都市計画 Plan de Paris 図だ。

元の白黒の地図に手書きの彩色を施したもので、値段は3020ユーロ、内訳は白黒の原画355€、手書きによる彩色2050€、裏張り320€、フレーム295€ だそうだ。

Plan Roussel(1730)

当時のパリ市街地のスケールが西端をアンヴァリッド東端をバスティーユとする円形だったこと、近郊ではセーヌ川右岸でエトワール、ロンポアン、シャンゼリゼ大通り、トロン広場 (ナション) 、クール・ド・ヴァンセンヌ、パリ大通りなどが既にプランされていることが窺える。さらにセーヌ川左岸ではイタリア広場、ダンフェール・ロシュロー広場、ブルトゥイユ広場、シャン・ド・マルス等のプランが見て取れる。
Viaduc des Arts
高架の左方向がバスティーユ広場、並行して走る道路がド-メニル大通り Avenue Daumesnilでトラス橋の下を左右に横切るのがディドロ大通り Boulevard Diderot。
大通りの名となっている Diderot はダランベール d’Alembert とともに百科全書派と呼ばれる啓蒙主義の思想家で後のフランス革命に大きな影響を与えた。
ディドロ大通りを右に行くと Nation で放射道路の一つに同時代を代表する啓蒙思想家ヴォルテール Voltaire の名を冠したヴォルテール大通り Boulevard Voltaire がある。

この日は丁度骨董市 ANTIQITE-BROCANTE が開かれていた。

ロータリーとモニュメント 7  バスティーユ広場

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バスティーユ広場 Place de la Bastille のモニュメントは<7月革命の記念柱 Colonne de Juillet >だ。ジョセフ・ルイ・デュック Joseph-Louis Duc (1802-79) の作品 (1840) 。

Colonne de Juillet-11830年7月27~29日の市民革命により、1815年に王制復古したブルボン王朝を打倒し立憲君主制を発足させたいわゆる<7月革命>の記念柱だ。
左写真に<27 28 29 ・ Juillet 1830> の銘が、下写真の正面には<・・市民のために戦ったフランス市民の栄光のために>の記載がある。<栄光の3日、3日間 Trois Glorieuses: 27.28.29>と呼ばれたりする。
1789年7月14日のフランス革命は当時この場所にあったバスティーユ (の監獄) の襲撃から始まった。革命後取り壊されて広場になっていた。

写真には写っていないColonne de Juillet-2が広場に面するオペラバスティーユはバスティーユからヴァンセンヌに 至る元ヴァンセンヌ鉄道の駅舎の跡地だ。高架の鉄路は長い緑道(プロムナード・プランテ La Promenade Plantée)として残っているし、リヨン駅からサンテミリオンに至る高架下はお洒落なブティックなどに なっていて (ヴィアデュック・デザール Viaduc des Arts) 若者の人気が高いそうだ。。
また、広場の下にはサンマルタン運河が南北に横切っていて、メトロ1号線のホームから運河を望める。広場の北の運河上の緑道の一部はバスティーユの市場になっていて朝市で賑う。

Le Génie de la LibertéColonne de Juillet の先端には金色に輝く・・Le Génie de la Liberté : 自由のゲニウス (自由の守り神) が。。。      オーギュスト・デュモン Augustin Dumont 作 (1835) 。
ヴァンドーム広場の Colonne Vendôme サミットの「シーザーに扮したナポレオン Napoléon en César 」も彼の作品だ。

メトロ7号線 Sully Morland  H.Galli  を出た所のアンリ・ガリ Henri Galli 公園にバスティーユ監獄の基礎の一部が移設保存されている (写真下) 。
バスチーユ (要塞) にあった8つの塔の一つであった<自由の塔 Tour de la Liberté>の基礎。

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セーヌ川側からアシュナル港 Port de l’Arsenal (サンマルタン運河 Canal Saint-Martin) を通して<7月革命記念柱>を望む。
記念柱と緑がバスティーユ広場でその下が運河上にあるメトロ1号線のバスティーユ駅。
右端にオペラ・バスティーユ Opéra Bastille も見える。

Canal St-Martin Bastille

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ドラクロワは早速この7月革命をテーマにした作品を発表した。ルーブル美術館所蔵の<民衆を率いる自由の女神 1831>がそれだ。中学時代の副読本で知って以来最も記憶に鮮明な作品だ。

この自由の女神は<マリアンヌ>で、解放を象徴するフリジア帽を被っている。

7月王政の安定により、作品はドラクロワの下に返されることとなり、再び日の目を見るのは7月王政を打倒した2月革命 (1848) 以降のことである。